心理学の資格

    臨床心理士の通信制大学院。学費・入試倍率・選考方法・スクーリング・合格率!

    臨床心理士は、たくさんある心理学の資格の中でイチバン権威があります。

    病院で働く心理カウンセラーになりたい場合か、臨床心理士の資格をめざしましょう。

    臨床心理士について調べました。

    臨床心理士の資格を取得できる通信制大学院

    大学院住所種類修業年限
    放送大学大学院千葉2種指定2年~
    東京福祉大学大学院東京1種指定3年~
    人間総合科学大学大学院埼玉1種指定3年~
    佛教大学大学院京都1種指定3年~

    臨床心理士第1種指定大学院(通学+通信)

    臨床心理士第2種指定大学院(通学+通信)

    臨床心理士とは?

    臨床心理学の知識や技術を用いて、クライエントの心の問題を改善するための援助を行う仕事です。

    面接や心理テストを通して、クライエントの性格特性や問題の原因を明らかにし、必要に応じて、カウンセリング、精神分析的心理療法と言った技法で対処します。

    病院で働く心理カウンセラーは、この臨床心理士の資格を持っている人がほとんどです。

    臨床心理士になるには?

    臨床心理士になるには?

    指定定大学院修了で受験資格を取得し、試験を受けて合格すると臨床心理士の資格を取得できます。

    まずは、臨床心理士の受験資格を取得しましょう。

    受験資格を取得するには、以下の条件のどちらかを満たす必要があります。

    臨床心理士第1種指定大学院を修了すること

    臨床心理士第2種指定大学院を修了し、1年以上の心理臨床実務経験を経ること

    臨床心理士第1種指定大学院は、大学院修了後すぐに受験することができますが、通信制大学院で最短3年間の学びが必要になります。

    臨床心理士第2種指定大学院は、最短2年で修了できますが、大学院修了後1年以上の実務経験が必要になります。

    第1種・第2種どちらの大学院に進学しても、最短3年はかかることになります。

    受験資格取得後、毎年秋に実施される試験をうけて合格すると、臨床心理士になれます。

    通信制大学院の倍率

    通信制大学院の入試倍率

    通信制大学は希望すれば誰でも入学できます。募集要項の入学条件を満たしていれば落ちることはありません。

    しかし、通信制大学院は違います。各通信制大学院の倍率を調べました。

    入試倍率

    募集人数出願者人数合格者数倍率
    放送大学院
    臨床心理学
    30人程度447人31人14.42倍
    佛教大学院
    臨床心理学
    6人57人6人 9.5倍

    2016年(平成28年度)

    大学院の選考方法

    通信制大学院の中でも臨床心理学は人気があり、倍率も高いです。

    では、どのような基準で選考しているのでしょうか?選考方法を調べました。

    放送大学大学院

    第1次選考(筆記試験)、第2次選考(面接試問)があります。

    【第1次選考】
    「与えられた課題に対する理解力及び論述能力」を判定し、第1次選考の合格者を決定します。(試験は全国にある学習センターで実施)

    【第2次選考】
    第1次選考の合格者に対して、プロクラム毎に、出願の際に提出された研究計画書、志望理由書等をもとに面接試問を行い、「研究遂行能力、意欲など」を判定します。(千葉にある大学本部で実施)

    最終合格者は、筆記試験及び面接試問の実施結果を総合的に判定し、決定します。

    佛教大学大学院

    専門試験と面接試験。専門試験は英語の能力を問う問題を含む、専門試験合格者のみ面接試験。

    スクーリング(面接授業)・実習

    通信制大学院は通信教育なので、自宅学習が中心です。しかし一部科目は通学して面接授業を受けたり、実習をおこうことで単位を取得します。

    (以下、放送大学大学院の場合)

    面接授業

    臨床心理基礎実習(2)、臨床心理査定演習(4)、計150時間
    1年次
    5月上旬 7日間連続(会場:大学本部)
    8月上旬 6日間連続(会場:大学本部)
    2月上旬 5日間連続(会場:大学本部)

    実習

    臨床心理実習(2)90時間
    2年次
    4月~11月の間に、全国の院生居住地近くの臨床心理実習委託機関(児童相談所、精神科病院、精神保健福祉センター、心理療法機関等)にて行います。

    日程は、受入れ実習委託機関側の実習指導体制・都合により、週1日8時間×12日間、週1日4時間×24日間、あるいは、1日8時間×連続12日間等さまざまとなります。

    修士論文中間発表会

    臨床心理実習本部面接授業 およそ30時間
    2年次
    8月下旬 3日間連続(会場:大学本部)

    大学院の学費

    放送大学院

    ■入学料
    修士全科生:4万8000円
    修士選科生:1万8000円
    修士科目生:1万4000円

    ■授業料
    1単位あたり1万1000円

    ※修士全科生は、出願時の検定料として3万円、入学料・授業の他に研究指導料として入学時に2年分17万6000円が必要。

    また臨床心理学プログラム選択者は、他に2万円の実習費が必要。

    人間総合科学大学大学院(通信)

    ■授業料(初年度納入金)
    心身健康科学専攻修士課程 98万円(入学金・授業料・教育充実費)
    心身健康科学専攻博士後期課程 100万円(入学金・授業料・教育充実費)
    臨床心理学専攻修士課程 97万円(入学金・授業料・教育充実費)

    ※授業料は半期(半年)毎の分納

    東京福祉大学大学院(通信)

    ■授業料
    84万9310円(2017年度実績)

    ※春・秋2回分納

    臨床心理士の試験内容

    臨床心理士試験の内容・合格率

    一次試験(筆記)

    一次試験は、100題のマークシートによる「多肢選択方式試験」(2時間30分)と、定められた字数の範囲内で論述する「論文記述試験」(1時間30分)の2種類を、1日ですべてを実施します。

    二次試験(面接)

    二次試験は、2名の面接委員による「口述面接試験」で、受験者を個別に時間指定して実施されます。一次試験での「多肢選択方式試験」の成績が一定の水準に達している人に対してのみ実施します。

    合格率

    毎年60%前後です。

    臨床心理士試験の合格率

    放送大学大学院の場合

    受験者数
    (全国)
    合格者数
    (全国)
    合格率(%)
    (全国)
    放送大学大学院
    の合格率
    平成25年2,8041,75162.482.1%
    平成26年2,6641,61060.472.4%
    平成27年2,5901,60161.875.0%

    臨床心理士の求人はたくさんある?

    臨床心理士の求人はけっして多いとはいえません。

    ただ、他の心理学の資格では就職に結びつかないことが多いのですが、臨床心理士は病院で働く心理カウンセラーになることができます。

    心理学を仕事にしたいと思ったら、臨床心理士の資格は必須です。

    失敗から学ぼう!放送大学院で臨床心理士を目指した人の体験談

    口コミ評判

    放送大学大学院 文化科学研究科 臨床心理プログラム

    もともと家庭教師の仕事をしており、心理系の資格を取得する必要性を感じていた。

    臨床心理士資格は一部の大学院で受験資格を得ることが出来るが、放送大学ではその受験資格要件のひとつが得られるため選択した。

    科目履修生については入試はないので講義を受講する内容が受験対策となっている。

    放送大学院で臨床心理士を目指す場合のスク―リング

    単位認定の試験のみ全国各地のキャンパスで受験となります。

    臨床心理プログラムの場合は、演習、実習があるため、演習は千葉にある本部キャンパスにまとまった日数滞在して受講するようになります。(5月、8月、1月)

    実習は地元の受け入れ先機関へ通うようになります。(期間、頻度はケースバイケース)

    単位修得方法

    講義については放送を聴き、テキストを読み理解します。

    半期の中頃に提出課題(2000文字程度のレポート、web上である選択式テスト10?20問)があり、課題が受理、もしくは合格しなければ単位認定の試験が受けられません。

    単位認定の試験も論述、マークシート形式どちらもあります。

    1日2時間、週末は1日4時間程度、近所のカフェなどでテキスト読み、関連書読み、過去問による整理などをしていました。

    学費が安い

    明快な授業料設定は本当にありがたいです。

    また、最初のうちは科目履修で単位を少しずつ取得していって、実習と演習になってから入学するスタイルは経済的負担の軽減のみならず、仕事と両立する上で、時間のバランス配分ができるので助かります。

    自分に可能なこと、不可能なことを考える時間にもなるので、ただ学習するだけではなく、自身で修めていくための心の準備をすることができます。

    ただし、資格についての要件などが長い時間のなかで変わっていくため要注意でもあります。

    修士論文のテーマが浮かばない。時間がかかりすぎる。

    もともと臨床心理士の受験資格取得目的だったため、修士論文のテーマが浮かびませんでした。

    他学部からの進学のためいろいろ相談したいこともあるのですが、相談は予約した上でキャンパスまで出向くようになりますので気軽さに欠けて難しかったです。

    また、あまりに長い時間をかけていたため、心理職をとりまく環境の変化や自身の環境の変化から、学費も時間も費やすことができなくなり休学することになりました。

    人間、何があるかわからないので短い時間で集中的に通うことができるならばその方が得策ではないかと思います。

    放送大学大学院はおすすめです

    いまは、大学に通うこと自体が負債となりえます。

    場合によっては貸与型の奨学金の返済をすることができず、自己破産になるケースもあります。

    金銭的に苦しく、見通しがたたない中で大学へ通学するよりは、少しずつでも働きながら学費を納められる範囲ずつで大学の授業を受講していくスタイルのほうが現代にはあっているのではないでしょうか。

    大学に通うことで人生を破綻させる必要はありません。

    学校教育のように集団での生き方を学ぶ必要は大学にはなく、個の学びたい意欲と場があることが重要なのですから、借金という負荷を人生にかけることなく大学に通える放送大学は現代にフィットしていると思います。

    某教育委員会で生徒の心理ケア要員として勤務しています。

    結局、生計をたてていた職が5年雇い止めの餌食となったため、授業料納付の目処がたたないことから放送大学院を休学することになりました。

    転職活動を機に、それまでの事務職ではなく資格不問の心理職を探すようにしました。

    現在、学部卒でも取得できる心理職の資格(認定心理師)があるため悔しい思いをすることも多く悩ましいです。

    これまでに放送大学で取得した単位を認定心理師資格の取得要件に読み替えてくれれば、と思わずにいられない毎日です。

    それでも希望した職種に近い内容の職に就けたことには満足しています。(待遇には満足していませんが)

    これもこつこつ勉強していたからと考えると感謝しかありません。

    40代女性の体験談

    臨床心理士の資格を取得できる通信制大学院

    大学院住所種類修業年限
    放送大学大学院千葉2種指定2年~
    東京福祉大学大学院東京1種指定3年~
    人間総合科学大学大学院埼玉1種指定3年~
    佛教大学大学院京都1種指定3年~

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